新アララギ通信

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【161】本誌編集委員 宇野一夫氏の作品5首「うた新聞」9月号
2024/10/8(火)22:03 - 小松 昶 () 削除

長月作品集
 
  猛暑を生く   宇野 一夫

熱中症警戒アラートの字幕表示テレビ画面に出つづくる夏

体温を超ゆる暑さに外出をなるべく控へよといくたびも聞く

暑くとも行かねばならぬところあり時間を限り日傘差し行く

暑さに克つ体力つけむ土曜の丑の日汗を拭きつつ鰻食ひたり

真昼間の暑さをしのぎ夕べにはひと風呂浴びて西瓜食はむよ

【160】本誌会員 大林明彦氏 葉月作品集5首 「うた新聞」8月号
2024/9/23(月)09:47 - 小松 昶 () 削除

  葉月作品集 5首

「憂国の士たれ」  大林 明彦

秘めてゐる色を小出しのあぢさゐの白より紅にうつるやさしさ

朝顔のはなに世の塵なかりけりいのち洗はれ見るがうれしさ

憂国の士たれ武装中立のスイスを目指す国造らなむ

国際法違犯の原爆使用せしアメリカの大罪永遠(とは)に忘れそ

隷属はやめて中立へ向かはんか曙光見るべし忍辱(にんにく)ののち

【159】本誌編集委員 横山季由氏 今月の巻頭作家 「うた新聞」8月号
2024/9/9(月)22:21 - 小松 昶 () 削除

  敦賀半島 15首 横山季由

新幹線の延伸したる敦賀駅に降りたち広きコンコースゆく

原発を受け入れし見返りの延伸か若狭ルートも検討されをり

友ら住む福井県は原発銀座五箇所十五基受け入れてきぬ

フクシマや能登思ひつつ敦賀半島原発三所巡りゆくなり

珠洲原発友ら阻止して能登襲ひし地震や津波に事なきを得ぬ

原発七基受け入れて来し敦賀半島五百二十人もの人らが暮らす

バイパスもトンネルも原発マネーによるかいづこも便利な道がつきたり

色が浜の村居のなかの本隆寺庭に寂塚(さびづか)芭蕉の句碑立つ

敦賀半島に芭蕉来りてますほの貝拾ひし江戸の世原発はなし

ものものしくガードマン立つ検問所の奧処に原発のドームの屋根見ゆ

トンネルをくぐれば立石の海女(あま)の村敦賀半島ここに尽きたり

原発より奥なるこの村事あらば船にて避難をする他はなし

半島の森蔭深く稼働せず廃炉となりし「もんじゅ」建つ見ゆ

岬(さき)削り露はにむき出す美浜原発青く澄みたる海の辺に建つ

吾が泳ぎし若狭の海辺の原発より三十キロ圏にふるさとはあり

【158】本誌会員 和田 操氏 「岐阜県の歌人」現代短歌新聞8月号
2024/9/3(火)13:15 - 小松 昶 () 削除

 ウルトラマラソン 5首  和田 操

  マラソンの二倍の距離を優に超え限界に挑む三千人もが

  着ぐるみや和尚の恰好して走る遊び心か余裕の百キロ

  レモン水は一番人気ステイションに一息入れて走り出すランナー

  声援も色々あれど若者の「ナイスランです」効果のありぬ

  ステイションにオレンジ切りて君待てど八十二キロつひに現れず


 

【157】本誌会員 鶴見輝子氏 「岡崎資源『リヴィング・ウィル』」うた新聞6月号 「オススメの歌集」
2024/8/26(月)16:19 - 小松 昶 () 削除

 鶴見 輝子    命見つめて

(要旨)本誌会員の岡崎氏は今年の二月に惜しくも急逝されたが、その三番目の歌集である。医師として「血の通う医療」を信条に患者と接する傍ら、認知症の父上を介護した。その体験を背景とする作品は深い味わいと独自の温もりを湛える。「リヴィング・ウィル」は「死を前にした患者が延命処置を受けずに死に至ることを予め表明しておく文書」と記してある。極めて今日的な課題を包含するこの歌集を忘れてはならない。また、独身故に絶たれれてしまうDNAへの嘆きと、その父のDNAが作者にもたらすであろう認知症と狭心症への怖れも繰り返し詠われている。アララギの手堅い詠法を土台に、独自の輝きを放つこの歌集を忘れてはならない。

  ・救はむと付されし人工呼吸器が安らなる死を妨ぐる現実

  ・冠動脈の広がりゆくをイメージしぬニトロは舌下に苦く溶けつつ

【156】本誌会員 内田 弘氏の オーストリア(ウイーン)歌と文章 「うた新聞」6月号
2024/8/18(日)13:55 - 小松 昶 () 削除

 「短歌トラベラー!」第39回 、オーストリア(ウイーン)> (文章は省略)

 イヤリングの輝きが一瞬を捉えつつ真珠の耳飾りの少女いま振り返る
                    
                   (美術史博物館のフェルメールの絵)
 
 夥しき天使の像の溢れつつシュテファン寺院に差し入る光
      

【155】本誌編集委員 関 貴与 氏の歌五首 「うた新聞」7月号
2024/8/16(金)15:15 - 小松 昶 () 削除

文月作品集  「再春歌」 関 貴与

 若者の歌に「いいね」が二万人新しき世の来る兆しか

 寺子屋に読み書きそろばん学ぶやうメモに書きつつスマホを習ふ

 「好きでした」言はれても虚し八十歳共に白髪の同級会に

 「好きでした」言ひて寄りくるお爺さん十五歳の時は背の高き人

 悦びは忘れぬやうに悲しみは捨ててしまはむと日々を詠み継ぐ


【154】注の注
2024/8/10(土)23:24 - 小松 昶 () 削除

5首めの文字化けは「ろうそく」の「ろう」です。

【153】本誌編集委員 大原清明氏の作品10首「うた新聞」7月号の注
2024/8/10(土)23:21 - 小松 昶 () 削除

5首めの文字化けは「&#34847;」です。

【152】本誌編集委員 大原清明氏の作品10首「うた新聞」7月号
2024/8/10(土)23:17 - 小松 昶 () 削除

『渚のセレナーデ』の著者近詠 「古都逍遥」

御社の苑に朝の光差しアサギマダラは花の上舞ふ

桂川渡り詣でぬ古代より酒司る神おはす宮

月読の社訪ねて小雨ふる西山沿ひの小径たどりぬ

京和菓子の彩り選ぶ店内に小さく琴の調べ流るる

和&#34847;燭さがして歩む黄昏の寺町通りに香る白檀

厳かに諷経の声響き満つ夕日差し込む観音堂に

立待の月冴え冴えと照り映えて御寺の甍白くかがやく

白暖簾わけ入りし店に鯖寿司の旬を味はう伏見の酒と

店奥の扉を引けば蹲踞に花を浮かべし坪庭のあり

ほんのりと酔ひたるままに歩み行く花見小路にあふぐ眉月

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