初稿 1、あれほどのガチガチ肩こり消えているへなへな薄い肩の九十路かな 2、その他は健康だった母にして肩こりだけは居座っておりぬ 3、重い石載せて歩いているような酷い首こり新たな挑戦 3、年ふりて首の重さが身に沁みる薄き肩より落ちそうになる 4、肩凝りと首の重さを比べてみれば首の痛みに軍配上がる 5、肩凝りが消えてしまった卒寿にて首の重さが耐え難き日々
1.四十年前住みいしアリゾナのアパートはグーグルマップに今も変わらず 3.真つ暗のアリゾナ砂漠に友らと見き長き尾を持つハレー彗星を 4.近くよりコヨーテ群れいる声聞こえ車へ急げと友は叫べり
3 追いかけてすれ違ってはまた追いかける吾(あ)と君のようサインコサイン 4 雨降らぬダムの水面に沈みいし木々の梢か枯れ枝の見ゆ 5 水平線より揺らぐ光も弱まりて紅増しつつ沈む太陽
1葉の陰の枝に連なりふくふくと馬酔木の蕾は房を垂らせり 2弟の育てし蜜柑滴りてはるかに文旦味わいて食む 3何年も外国籍の子供らを指導する友はヘイトを危惧す
1. 吹き抜けより光差し込むきさらぎにそれぞれ時を忘れて過ごす 2. 冬晴れが続いた庭に撒く水に木々の安堵の声が聞こえる 3. 亡き母と共に作ったマーマレード苦味が好きだと言いあいながら
5 水平線より揺らぐ光も弱まりて紅増して日は沈みゆく
1. 空からは雨の土曜日とぼとぼと行けば落ち行く椿に出会う 2. 待たないで駅まで歩く決断は正しかったよバスは来たらず 3. 千葉迄を往復したり手ごたえはなくていよいよ遠い場所なり
1、夢に見しハワイを終の棲家とせし九十二歳に春風が吹く 3、終の友百歳を前に身罷りぬ帰らぬ日々を一人悲しむ 5、山あいの庭に育てし木の影がわが九十路を静かに包む
2.懐かしきアパート建ちいるすぐそばにまさかと思う電車のレール 3.真つ暗のアリゾナ砂漠に友らと見き長き尾を持つハレー彗星を
1、夢に見しハワイを終の棲家とせし九十二歳に春風が吹く 2,二月にも温き風吹く庭にハワイの冬は老いに優しい 3、終の友百歳を前に身罷りぬ帰らぬ日々を一人悲しむ sin 4、ため息もそよ風に乗りすぐ消えるハワイの冬で息深く吸う 5、山あいの庭に育てし木の影がわが九十路を静かに包む
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