小松先生 よろしくお願いします。 @五分咲きの桜の花の淡き色落ちんばかりの雲に浮きて見ゆ A花見には行かねど犬と散歩する道々の桜立ち止まり眺む B犬の目に桜の色は見えねども微かな匂いか鼻を動かす C桜より春告げる声の小さくも道端のすみれたんぽぽも咲く D柔らかな春の日差しも冷え冷えと桜が気鬱を連れて来るのや
1. 脳内に動脈瘤があると知り眠りに落ちない大寒の夜 2. くも膜下出血という病では死ぬ人三割後遺症三割 3. ファンだった西城秀樹も診たというこの病院に我も縁あり 4. 術式を詳しく話す若き医師に我の命を託そうと思う 5. 生きたいと思う気持ちが強くなる死の可能性がちらつき始めて
1.東日本大震災から十五年いまだ戻れぬ幾多の人々 2.震災後三陸鉄道のツアーにて生々しき跡つぶさに見たり 3.海岸に高き堤防続きいて明媚な海を見ること能わず 4.辛うじて残りしホテルの四階にて涙ながらのその時を聴きぬ 5.復旧せし列車の窓より次々と盛り土だけの平地目立ちぬ
2、他はみな健やかなりし母なれど肩こりだけは居座りいたり 3、酷き首こり新たに起こり重き石載せ歩むがごとし 4、年ふりて首の重さの身に沁みる薄き肩より落ちなんとして
1、あれほどの肩こり消えてへなへなの薄き肩なる九十路かな 2、他はみな健やかなりし母なれど肩こりだけは居座りてありき 3、重き石を載せて歩むがごとくなり酷き首こり新たなるもの 4、年ふりて首の重さの身に沁みる薄き肩より落ちなんとする 5、肩こりの消えて久しき卒寿にて首の重さの耐えがたき日々
1. 焼骨の間に眺む窓の外今年の花の咲き初んでいる 2. 付き合いの深まることなく親族のままでありたり義理の弟 3. 随分と増えた気のする花びらよ精進落としの終える頃には 4. 久々にホームの屋根に雨の音もっとふれふれ歌のごとくに 5. 席をとりメガネを外し背もたれにもたれる朝のルーティン
初稿 1、あれほどのガチガチ肩こり消えているへなへな薄い肩の九十路かな 2、その他は健康だった母にして肩こりだけは居座っておりぬ 3、重い石載せて歩いているような酷い首こり新たな挑戦 3、年ふりて首の重さが身に沁みる薄き肩より落ちそうになる 4、肩凝りと首の重さを比べてみれば首の痛みに軍配上がる 5、肩凝りが消えてしまった卒寿にて首の重さが耐え難き日々
1.四十年前住みいしアリゾナのアパートはグーグルマップに今も変わらず 3.真つ暗のアリゾナ砂漠に友らと見き長き尾を持つハレー彗星を 4.近くよりコヨーテ群れいる声聞こえ車へ急げと友は叫べり
3 追いかけてすれ違ってはまた追いかける吾(あ)と君のようサインコサイン 4 雨降らぬダムの水面に沈みいし木々の梢か枯れ枝の見ゆ 5 水平線より揺らぐ光も弱まりて紅増しつつ沈む太陽
1葉の陰の枝に連なりふくふくと馬酔木の蕾は房を垂らせり 2弟の育てし蜜柑滴りてはるかに文旦味わいて食む 3何年も外国籍の子供らを指導する友はヘイトを危惧す
〔更新〕〔終了〕
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