1,二十歳年下の君吾よりも大人の顔で常識を説く 2,長椅子にまた寝ている君の尻叩き起こそか毛布をかけよか 3、無造作に靴を脱ぎ捨て昼の椅子居てれるだけで心休まる 4、理屈より今日の心地を信じ切るその背中見て老いを忘れる 5、残り物後生大事にしまう我ポイポイ捨てる君は幸せ
1. AIに記憶を明かす今までに誰に明かしたことやありしか 2. めざましを止めてひと時たったらし省いて省いて朝を始める 3. 待つ列に朝の光の降りそそぐ昨日の頭痛は消えたのだろうか 4. これまでと違うパターン暮れかけて出かけしことのありしな 5. 買物を一回りしてたどり着くくらいがちょうど良いQBハウス
1. かからない謎は解けたり人影のない事務所と閉じた倉庫と 2. なつかしのコーヒーの濃さもドタキャンの苦さに如かず一気に飲み干す 3. 今頃は実習も終わり修論に切り替える頃か冬の風過ぐ
2.近頃は足の衰へ思ひ知り妻と一緒に速歩に励む 4.池のふち鴨らにも水は冷たきか芝生で顔を背中に埋めり 5.あぢさゐの花は無残に垂れ下がれど脇芽はすでに枝に付きたり
1振り向けば箱根の山に日が昇り霧のかかりて墨絵の如し 2リハビリの療法士きみに尋ねみぬ我のこの麻痺治る日ありや 3デイケアの今年の書き初め「明」と書く背筋伸ばして思いを込めて
1 コンビニまで歩けぬ父がフランスの旅広告を今日も見てをり 2 雪の日にアイスを三つ食べし父逝くと知るなら怒らざりしを 3 風呂好きの父が今日も入浴せず九十一歳如月の夜
1、去勢されおとなしくなりしラッキーを鼻で突いてココは悲しい 2、一日中追いかけ回したココのそば何事もなくラッキー座る 4、発情のココをクンクンと嗅いでラッキー首を傾げる ラッキー雄犬八歳 ココ雌犬六歳
ご指導をありがとうございました。 2 二十キロの体重をかけ引く犬のリードを両手に腰ひくく歩く 3 あほ犬と言いつつ撫でる友の掌はゆるりと柔く目尻も下がる 4 人混みも他(た)の犬も避けひっそりと一足ごとに呼吸かさなる
1.初めての半導体メモリに魅せられて終生の研究テーマとなりぬ 5.あぢさゐの花は無残に垂れ下がれど脇芽はすでに枝に付きたり
2. 雪の日にアイスを三つ食べし父逝くと知るなら怒らざりしを 3. 風呂好きの父が今日も入浴せず九十一歳如月の夜
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