1. 鬼怒川に奇岩怪石が立ち並ぶ二千万年の自然の驚異よ 2. 龍型の浅葱の流れと紅葉が龍王峡の橋より広がる 3. 熊注意の看板の立つ遊歩道人影まばらに声出し歩く 4. 立ちすくむ吾子の先には黒き岩暫し動けず息を飲み込む 5. 待つことのたび重なりし鬼怒川線時の流れが緩やかになる
2 怖面のガルダ(神鳥)の石像台座にはお供えの米ついばむ鳥たち 字数で困ってガルーダの言葉を調べました。ガルーダは英語からの日本語表記でインドネシア語からの日本語表記は「ガルダ」と判りました。ガルダに変更しました。すみません。 3 にわか信者の長き腰布身に纏い小さき歩幅に寺のうち巡る 4 厳かな聖者の火入れにケチャダンス始まる寺に古代のかけ声
1富士山の初冠雪の雪多しふもとのわれら喜び交わす 2稲の穂が見渡すかぎり頭垂れ豊作なると心の弾む 3今年またムラサキシキブ色づきて苗木賜いし人の浮かびぬ 4弟の持ち来しふるさとの新米を夫炊きくれてしみじみと食む 5表年とて甘柿五ついただきぬデイケアに会う陽気な友に
2 一瞬の夕焼けにも似て金紅(きんくれない)紅葉覆う照葉峡谷 3 紅葉の森に鳴く鳥声はしてやがて来る冬いかに越ゆらむ
1富士山の初冠雪に土地のみな喜ばしいと笑顔を交わす 2稲の穂が見渡すかぎり頭垂れ豊作予想いや上回り 3今年またムラサキシキブ色づいて苗木をくれし人の浮かびぬ 4弟の持ち来しふるさとの新米夫炊きくれてしみじみと食む 5表年とて甘柿を五個いただけりデイケアで会う陽気な友に
1.鬼怒川に奇岩怪石が立ち並ぶ二千万年の時を重ねて 2.紅葉した龍王峡の橋に立ちコバルトブルーの龍を探しぬ 3.熊注意の看板の立つ遊歩道人影まばらで声出し歩く 4.立ちすくむ吾子の先には黒き岩熊と間違え息を飲み込む 5.鬼怒川線二時間おきの電車に乗り橋を渡りて川治湯元へ
清野先生 よろしくお願いします。 1 DORAYAKI(どら焼き)が機内食のスナックに東南アジアの人気の菓子らし 2 ガルーダ(伝説の鳥)の石像ならぶバリの寺お供えの米ついばむ鳥たち 3 信者の証し長き腰布身にまとい歩幅の小さく寺を見学す 4 厳かな聖者の火入れに夜の寺ケチャのかけ声叙事詩(ダンス)の始まる 5 悪霊へのお供えは下に置くとて小さき花かご道のあちこちに
1.函館山からの夜景に息をのむ地上に巨大な花火みるがに 2.函館の朝市に烏賊の泳ぎみる腕を伸ばして面白さうに 3.五稜郭は城にはあらず幕末の開国に慌て北方警備を 4.小島浮かぶ大沼公園の水辺からたおやかに広がる駒ヶ岳見ゆ 5.海際の宿にてカニ足食べ放題妻と向き合ひハサミで格闘
1、 風呂のあと白きシーツに横たわるお日様だけが見ている窓辺 2、 いつよりかハワイの風に身を任せ金婚式の夢見る二人 3、 卒寿のわれ七十路の君とすこやかにあと十年は生きてみようか 4、 ジャズミンのほのかに匂う君のそば花びら掃きて風と戯れる 5、 コカコーラ四、五本は飲む君と居て朝な夕なに六杯の白湯(さゆ)
1. チャージする時間が惜しくなってきてオートチャージに切り替えてみる 2. 歯ブラシをくわえて座る冷たさに秋を感じる季節となりぬ 3. シャーシャーと音の聞こえる人の出の少ないらしき雨の日曜 4. 最初から中断のなく終わりまで見れば秋の陽は傾き始める 5. 歌を詠むかわりにこの頃はAIとばかり会話している
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