| (令和8年8月号) |
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○ |
東 京 |
雁部 貞夫 |
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生きてゐることは嬉しも旨きもの食らひ青島ビールを飲めば
自分にも他人にもきびしきわが妻が笑顔見せたりメニューを見つつ |
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○ |
さいたま |
倉林 美千子 |
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硯箱の蓋とるやたちまち在りし日に夫が籠りし書斎の匂ひす
久々に毛筆持てば手が震ふ筆おきて撫づ九十一歳の手 |
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○ |
柏 |
今野 英山 |
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狂気もつ一人がこの世をぶち壊す歴史の繰り返し今まさに見る
アレキサンダージンギスハーンヒットラープーチントランプチガイワカラン |
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○ |
横 浜 |
大窪 和子 |
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わが庭の半ばを占めて咲き盛るヒメジオンいまや雑草ならず
この石段に呼び掛けし人の甦る今は遥けき思ひ出ひとつ |
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○ |
札 幌 |
阿知良 光治 |
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若き頃休みとなれば山へ行き山菜取りし友も今亡し
庭の蕗束ねて茹でる妻を真似明日は蕗の煮付供へむ |
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○ |
神 戸 |
谷 夏井 |
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施肥の量その時期ともに首尾の良しこの年の薔薇溢れむばかり
わが薔薇はいづれもいとし就中ブラッシュノアゼットの透ける房咲き |
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