作品投稿

作品募集要項

短歌をお寄せ下さい。作品には運営委員による指導があります。以下の手順でお願いします。

(1)「初稿」の提出。1人1か月に5首まで。自作未発表作品であること
(2)「改稿」の提出。「掲示板」での添削等を取り入れた改作。この提出は月3回程度。
(3)毎月20日までに「最終稿」と明記して、1人3首まで(厳守)を、指導を受けた作品の中から自選して、あらためて提出
(4)ハンドルネームを使用してもよいが、混乱が生じやすいので頻繁に変えないこと。
(5)「新アララギ」本誌の会員は、ここに投稿した作品を本誌に二重投稿することのないように注意する。
(6) 投稿された作品は選抜の上、「新アララギ」誌上又はインターネット上のホームページに掲載される。掲載後は原則、削除や消去は不可である。


作品投稿ページ

投稿はこちら

今月の秀歌と選評



 (2018年9月) < *印 新仮名遣い

米安 幸子(新アララギ会員)



秀作



ハワイアロハ *


高熱にうわごとを言う母の手を握りて告げる我の帰省を
その時が来ればと延命措置を問う医師に要らぬと母の意を告ぐ


評)
逼迫した場面に臨む作者の気持ちがしっかりと詠めている。終末医療を受けるにあたって、延命措置への心構えは家族にとり大きな課題である。推敲の末の「母の意を告ぐ」によって、一首に重みが加わり、動かし難い作品になったのではなかろうか。



菫 *


帰国後の母の回復目覚ましく「ハワイ効果」と医師は呼びたり
十日ぶりの入浴なりし母と聞き午睡の母を起こさず帰る


評)
ハワイ在住の作者が看護のために帰国したことが、母君の回復を助け、まさしく「ハワイ効果」だと医師は診たてた。二首目の「帰る」は病室からの退所とも、ハワイへの帰国とも読めるが、いずれにせよ作者の優しい心遣いが読者の共感を呼ぶであろう。



中野 美和彦


我が窓に見ゆる神社の森かげは万葉集に詠む三国山なり
むささびの鳥まつごとく背をまつと訴ふ歌碑を叢に見出づ



評)
近郷の三国山の歌碑は「三国山木末(こぬれ)に住まふムササビの鳥まつごとく我(われ)待ち痩(や)せむ」
今月はこの一首を読み深め、歌に私情を重ねて詠むという試みであった。型に嵌めてしまうと歌も窮屈になってしまう。偏り過ぎないように。自由にうたえるように。



まなみ *


新学期モンキーポッドは校庭に大き影落とし子らを迎えぬ
校庭を斜めに突っ切るマングースに子等は名前をつけて見分ける


評)
モンキーポッドは「この〜木なんの木ふしぎな木」と唄われたハワイの樹である。裾広の山形に茂る樹の下は子供たちには日よけテントであり格好の遊び場であろう。二首ともいかにも南国らしく生き生きとした歌となった。



かすみ *


散歩中大粒の雨降りてきて雲湧く下のわれは小さし



評)
湧きあがり覆いかぶさるような、夕立雲の下を小走りに行くのかもしれない。「われは小さし」というフレーズを得て叙景に詩情がそなわった。


佳作



鈴木 英一 *


稲田にて農薬散布の無人ヘリ日本農業もかく成り行くか



評)
ヘリコプターばかりか近年はドローンも使用されるという。
結句の「か」は・・・だなあという感動であろう。



夢 子 *


何もかも君に頼りて生きているこの危うさを幸せと呼ばん


評)
お年を召してなおこの愛らしさ、幸せと言わずしてなんと況や。



はずき *


引退後ゴルフ三昧を楽しめず仕事のありてこそと今知る


評)
引退間もない作者。「仕事ありてこそ」には、強い説得力がある。もっと早く短歌に出合いたかったともあり、今後への期待をこめて応援したい。



文 雄 *


サッカー選手が日本の暑さに耐へながら初めて覚えし言葉は「あつい」


評)
スペインから J1・ヴィッセル神戸に所属したばかりのイニエスタ選手。試合後のインタビューに、笑いながら「暑い」と応じたのであった。過不足なく短歌のリズムに乗せている。作者の言葉に対する敏感さが窺える。



山水 文絵 *


サイレンと同時に飛び出す勝者たち立てぬ敗者ら嗚呼甲子園


評)
今年は第100回の「全国高校野球選手権記念大会」であり、話題の多い大会でもあった。試合終了のサイレンが、勝者と敗者を際立たせるところに目を向けていて特色のある歌。



酔芙蓉 *


語り部の南部訛りがおかしくて民話の世界にひと時浸る


評)
「おかしくて」はここでは、味わいがあるとか趣があると言う意味に読み取る。友人との旅の一場面だという。



時雨紫 *


頼まれしオウムの水替え手間取れば英語の罵声ケージより聞こゆ


評)
旅行中の友人のオウムの世話。可笑しくもあり、言外の状況も想像できて独自性がある。



紅 葉 *


週末を全部つぶして模擬試験効果のあれと願いて今日も


評)
何か資格試験への模試であろうか。応援したくなる。



原 英洋 *


日を浴びたエノコログサの小さき穂輝きそよぐ台風ののち


評)
エノコログサの愛らしさには誰しも共感をおぼえる。台風ののちは要るだろうか。


寸言
 今月は歌を始めたばかりという方もありました。見聞きするものなんでも歌にと気持ちの弾むときです。どうぞ恐れずに沢山作ってください

 介護の歌もありました。避けて通れない命題を真正面から詠んだ歌には、迫力がありました。介護を受ける以前の心構えを問われた気がしました。
 ハワイの学校の様子、テレビ観戦後のインタビューからの歌もありました。今を生きる皆さんの立場(生活)からの歌でした。
 秀作・佳作のそれぞれは横並びだとご理解ください。

 

バックナンバー

2000年11月

2000年12月

2001年01月

2001年02月

2001年03月

2001年04月

2001年05月

2001年06月

2001年07月

2001年08月

2001年09月

2001年10月

2001年11月

2001年12月

2002年01月

2002年02月

2002年03月

2002年04月

2002年05月

2002年06月

2002年07月

2002年08月

2002年09月

2002年10月

2002年11月

2002年12月

2003年01月

2003年02月

2003年03月

2003年04月

2003年05月

2003年06月

2003年07月

2003年08月

2003年09月

2003年10月

2003年11月

2003年12月

2004年01月

2004年02月

2004年03月

2004年04月

2004年05月

2004年06月

2004年07月

2004年08月

2004年09月

2004年10月

2004年11月

2004年12月

2005年01月

2005年02月

2005年03月

2005年04月

2005年05月

2005年06月

2005年07月

2005年08月

2005年09月

2005年10月

2005年11月

2005年12月

2006年01月

2006年02月

2006年03月

2006年04月

2006年05月

2006年06月

2006年07月

2006年08月

2006年09月

2006年10月

2006年11月

2006年12月

2007年01月

2007年02月

2007年03月

2007年04月

2007年05月

2007年06月

2007年07月

2007年08月

2007年09月

2007年10月

2007年11月

2007年12月

2008年01月

2008年02月

2008年03月

2008年04月

2008年05月

2008年06月

2008年07月

2008年08月

2008年09月

2008年10月

2008年11月

2008年12月

2009年01月

2009年02月

2009年03月

2009年04月

2009年05月

2009年06月

2009年07月

2009年08月

2009年09月

2009年10月

2009年11月

2009年12月

2010年01月

2010年02月

2010年03月

2010年04月

2010年05月

2010年06月

2010年07月

2010年08月

2010年09月

2010年10月

2010年11月

2010年12月

2011年01月

2011年02月

2011年03月

2011年04月

2011年05月

2011年06月

2011年07月

2011年08月

2011年09月

2011年10月

2011年11月

2011年12月

2012年01月

2012年02月

2012年03月

2012年04月

2012年05月

2012年06月

2012年07月

2012年08月

2012年09月

2012年10月

2012年11月

2012年12月

2013年01月

2013年02月

2013年03月

2013年04月

2013年05月

2013年06月

2013年07月

2013年08月

2013年09月

2013年10月

2013年11月

2013年12月

2014年01月

2014年02月

2014年03月

2014年04月

2014年05月

2014年06月

2014年07月

2014年08月

2014年09月

2014年10月

2014年11月

2014年12月

2015年01月

2015年02月

2015年03月

2015年04月

2015年05月

2015年06月

2015年07月

2015年08月

2015年09月

2015年10月

2015年11月

2015年12月

2016年01月

2016年02月

2016年03月

2016年04月

2016年05月

2016年06月

2016年07月

2016年08月

2016年09月

2016年10月

2016年11月

2016年12月

2017年01月

2017年02月

2017年03月

2017年04月

2017年05月

2017年06月

2017年07月

2017年08月
  2017年09月
  2017年10月
  2017年11月
  2017年12月
  2018年01月
  2018年02月
  2018年03月
  2018年04月
  2018年05月
  2018年06月
  2018年07月
  2018年08月