作品投稿

作品募集要項

短歌をお寄せ下さい。作品には運営委員による指導があります。以下の手順でお願いします。

(1)「初稿」の提出。1人1か月に5首まで。自作未発表作品であること
(2)「改稿」の提出。「掲示板」での添削等を取り入れた改作。この提出は月3回程度。
(3)毎月20日までに「最終稿」と明記して、1人3首まで(厳守)を、指導を受けた作品の中から自選して、あらためて提出
(4)ハンドルネームを使用してもよいが、混乱が生じやすいので頻繁に変えないこと。
(5)「新アララギ」本誌の会員は、ここに投稿した作品を本誌に二重投稿することのないように注意する。
(6) 投稿された作品は選抜の上、「新アララギ」誌上又はインターネット上のホームページに掲載される。掲載後は原則、削除や消去は不可である。


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今月の秀歌と選評



 (2018年11月) < *印 新仮名遣い

青木 道枝(新アララギ会員)



秀作



山水 文絵 *


枕辺に幼は声立てはしゃぎおり死迫る義母ははのその枕辺に
延命を拒みし義母はひ孫の手を細き指にて握りうなずきぬ


評)
終わろうとする命と、これから成長しようとする命。その二人の存在を、露わな感情の言葉をまじえず淡々と描ききり、印象の深い歌となった。



菫 *


日本人と知りてガイドはザビエルの布教語りぬ親しみ込めて
緑濃き峰をふち取るムーア人の城跡染めて夕日落ちゆく


評)
ポルトガルを旅した折の歌である。簡潔な、また素直な詠み方にこころ惹かれた。一首目の結句「親しみ込めて」には、作者の推敲の跡がうかがえる。



ハワイアロハ *


長生きして悪いねと言う母親に頷きながら襁褓むつきを替える
糞尿の臭い漂う病室に母は眠れる眉根を寄せて


評)
人生の終わりの時を精一杯に生きておられるお姿。
その母親の現実を、ありのままに受けとめようとしつつ、歌に詠まれた。作者の深い情感が伝わってくる。



文 雄  *


廣島忌七十三回色あせて縁擦り切れし被爆者手帳
被爆者の介護の作業に当たりたる左列の兵のわれら助かる


評)
被爆体験の中から生まれた連作である。七十三年経て、こうして力ふくむ言葉に、歌となって生まれてくるのだ。「左列の兵のわれら助かる」という事実。胸に迫ってくる。



中野 美和彦


幼き日の面影今も子にはあれど心のうごき掴み難しも
我罪を犯し獄舎にありしとき「無実なり」と子に偽りき



評)
どちらの歌も、やわらかな調べを保ちながら、鋭い心の動きを含んでいる。作者自身の、内面の葛藤が今も続いているのだ。詠むことによって、あらたな力が生まれよう。


佳作



かすみ *


トラクター動く畑の傍らを仮装せし子ら並びて進む


評)
刈り入れを過ぎた頃の、ハローウィンの仮装であろうか。日本でもこのような光景が見られるのだ。畑に動くトラクターと、仮装の子らとの対照が、なんとも楽しい。



鈴木 英一 *


車窓より田植え前の広田見ゆ雲一つなき空を映せり


評)
ひろびろとして水が張った田に、空が映っている。上の句では状況を述べ、下の句では目に見える様を大きく詠まれた。ゆったりとした思いを与えてくれる歌。



紅 葉 *


雨音は聞こえないけれど降っている決めつけたまま眠り続ける


評)
起きなくてはと思いながらも、起きられない。日常のアンニュイ、誰もが体験する思いであろう。この歌では「雨音」が生かされ、揺れる心情となって詠まれている。



太等 美穂子 *


貴方から贈られた上着身に纏うそばに居まさねど温もり感ず


評)
離れた所に居る人を、上着の温もりに重ねて感じておられる。毛糸編みか、綿入れか、どのような上着なのであろう。あたたかさが、読み手にも伝わってくるようだ。



時雨紫 *


宝物に触れるがごとく手を置けり命育む娘のお腹に


評)
娘さんの胎内の命。あたらしい生命へのよろこび、畏れが「宝物に触れるがごとく」と表現されている。続く歌には、「やんちゃ」な胎動も。無事にご出産の頃であろうか。



夢 子 *


新しく買いしピンクの口紅に君は気付くか紅茶を入れる


評)
「君」への思いが、「紅茶を入れる」という一瞬をとらえて、ういういしく詠まれている。他の歌から察すると齢を重ねられた夫婦。意中の人への愛は、短歌という詩形の源。



はずき *


『作歌のヒント』手にした時から何故なにゆえか心ウキウキ上手うまくなりし気分


評)
短歌を作ることに、心新たに立ち向かおうとされている作者。導きとなる本を手に入れ、ますます思いが膨らむ今なのであろう。その歓びが明るく詠まれている。



原 英洋 *


いかばかり足取り速きコーギーか振り向きながらも主人に連れ添う


評)
足が短いコーギー犬の、なんとも一生懸命な動作が見えるようだ。作者と目が合い、ふり向きふり向き過ぎてゆく。意味の上から、「早き」は「速き」と書き換えた。


寸言
 熱心な方が多かったのであろう。今回は、それぞれの方に二回ずつの助言であったが、よく受けとめてくださった。こうして「最終稿」として投稿された歌を拝見すると、ひとりひとりの持っておられる魅力に思い及ぶ。
 皆さんからいただいた力を、私も大切にしよう。

 

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